口ベタで、人と会話するときに何を話していいのかわからない。
気の利いたことも言えないから、私と話しても相手はきっと面白くないだろう。
だからいつも聞き役になってしまう。
楽しい話なら聞き役でもいいんだけど、グチとか悪口を永遠聞かされるのはしんどいなぁ。
会話のキャッチボールがポンポンできる人がうらやましい。
なんであんなふうに次から次へと言葉が出てくるんだろう。
自分の中から考えや意見がぜんぜん湧いてこないのは、頭の回転が遅いから?
”上手な会話術”みたいな本を読んでもまったく無理。
もっと気分良く会話を楽しめる人になりたいなぁ。
人と会話するたびに落ちこんじゃう。
このような悩みを抱えている人に向けてこの記事を書いていきます。
自分の考えや意見よりも大切なことがあなたの中にあるのです
つねに相手の顔色を読み、”今言うべきこと”を考えていませんか?
”今言うべきこと”というのは、その場の空気にふさわしいことや、相手の期待に応えること・相手を不快にさせないことを前提として。
この前提があなたの心に根づいているため、自然と相手中心に思考回路が働きます。
その場の空気を乱さないことや、相手の期待に応えて不快にさせないことが、自分の意見や考えよりもあなたにとって大切になっているのです。
そのために、自分の考えや意見に意識が向かないのですよ。
なぜ相手中心に思考回路が働くのか
この前提が心に根づいたのは、「自分よりも相手を優先しないと、私が深く傷つくような恐ろしいことが起こる」という出来事を過去に体験したため。
ほとんどが、小さな子どもの頃に親との間に起こった出来事が影響しています。
*こちらの記事も参考にしてください↓
この体験により、『心の根っこに相手を優先させなければ怖いことが起こって私は傷つく』という思いが刷り込まれていったのです。
だから自分が傷つかないように、相手の顔色をよく観察しながら、相手にとって快適な状態をつくるために、あなたの思考が無意識に働くようになりました。
この状態で、いくらコミュニケーション法を学んだとしても身につきません。
なぜなら「思ったことを口にしたら私が傷つく出来事が起こる」という刷り込みがあなたの中にあるから。
この刷り込みに抵抗して、思ったことを口にするためには、ものすごいパワーが必要。
だから長く続かない。
そして「やっぱり私は考えや意見のないダメな人間なんだ」と余計に落ち込んでしまう。
こんなふうにますます自信をなくしてしまうのです。
もっと楽に会話ができるようになるには
これが本来のあなたの性格ではありません。
過去に起こった出来事から刷り込まれていった思いグセが変われば、楽に会話ができるようになっていきます。
まず、以下のことを自分に質問してください。
『相手の顔色を気にせず、思ったことを口にしたら何が起こりそう?』
さて、あなたの中からどんな声が聞こえてきましたか?
嫌われそう、怒られそう、否定されそう、バカにされそう など・・・
ネガティブな声が出てきませんか。
あなたの潜在意識が無意識に相手の顔色を読んで、自分よりも相手を優先させていたのは、嫌われたり、怒られたり、否定されたり、バカにされないためだったのです。
あなたの潜在意識は、あなたが傷つかないように自然とあなたを守ってくれていたのです。
あんなにイヤだと感じていた、考えや意見が浮かんでこない自分は、実はあなたのために働いてくれていた。
”私を守ってくれてありがとう” という想いが溢れてきませんか。
ここに気がつくと、自分を責める意識がゆるんできます。
すると、人と会話するときの緊張もほぐれ、少しづつ人と関わることが楽に感じられるようになりますよ。
もし、自分への質問がひとりでうまくできないときは、よかったらご相談ください。
心の根っこが変化すると、あなた本来のままで思考が働き行動しはじめます。
これがあなたならではの個性。
敏感で繊細な気質を持っているなら、それさえも才能としてあなたの人生で発揮していけるのです。
応援しています。