人の顔色に振り回されるのは心の根っこに潜む”愛着スタイル”の影響

・いつも人の顔色をうかがってばかりで、気疲れしやすい。

・波風立てたくないので、つい相手に合わせてしまう。

・自信がないので本音で話せない。

・人から受け入れられるかどうかが気になっていつも不安。

 

こんなお困りごとの相談を受けることがよくあります。

このように、周りに振り回されて本来の自分を抑えてしまう生き方は、常に緊張や不安を感じてシンドイものです。

でもこれは、生まれ持った性格でも絶対変えられない運命のようなものでもありません。

対人関係の悩みは、心の根っこに潜む”愛着スタイル”の影響によるもの。

”愛着スタイル”を安定させることで、他人にふりまわされずに人生をもっと生きやすく、自分ならではの幸せを創っていくことができるのです。

目次

■ ”愛着”とは人と人を結ぶ心の土台

”愛着”とは「相手を大切に思う気持ち」に支えられた絆のこと。

人は乳幼児期に、特定の人(母親や父親、または養育担当者)とのやりとりを通して、この絆を作り上げていきます。

そして、母親や父親との愛着を基に成長段階を経て、他の人との人間関係を結ぶことを学んでいくのです。

そうやって、愛着は人と人を結ぶ心の土台となり、その人の対人関係のパターンを創っていきます。

対人関係のパターンは、乳幼児期の親とのかかわりを出発点として、その人にとって重要な他者との関係の中で、長い年月をかけて培われていきます。

そうした対人関係のパターンを、無意識のうちに支配しているのがその人の持っている『愛着スタイル』。

愛着スタイルはその人の心の根っこにあり、対人関係だけでなく自然に湧いてくる感情や感じ方、行動にも影響を与えています。

■ ”愛着スタイル”が与える日常生活への影響

愛着スタイルの安定・不安定によって、日常生活にどのような影響が出るのかを書いていきたいと思います。

・安定した愛着スタイルを持っている人

安定した愛着スタイルを持っていると、心に安心感が根づいているため自己肯定感があります。

自分が困ったときや助けが必要なときには、気軽に相談したり、助けを求めることが素直にできるのです。

人の反応を肯定的に感じ、自分が受け入れられていないとか、見下されているというような誤解をすることがありません。

自分の言動で相手が傷つき、自分を嫌ったり批判するのではないかと心配することもない。

自分の気持ちを抑圧して相手に合わせるよりも、自分の気持ちや考えをオープンに伝えたほうが、相手に対して誠実で、お互い理解しあいながら信頼関係を築いていけると思っています。

・不安定な愛着スタイルを持っている人

不安定な愛着スタイルの人は、心に安心感が根づいていないため、不安を基に思考・行動パターンが生み出されます。

つねに周囲に気をつかい、相手の顔色を見ながらご機嫌をうかがったり、自分の気持ちを抑えて相手に合わせることを優先したりする。

このタイプの人にとって大切なのは「人から受け入れられているか」「嫌われていないかどうか」ということで、相手が思ったような反応を示さないと、自分は嫌われているのではないかと不安になったりします。

人から承認や安心を得ることが何よりも大切なことなのです。

そのため、周囲の目が気になって仕事に集中できなかったり、今必要なことに意識が向かないことがよくある。

不安定な愛着スタイルの人は、自分が相手に与える影響にも過敏です。

自分が相手をよく見て、相手の期待に応えられるよう意識しているので、相手も自分と同じくらい自分のことを気に留めていると思いがちですが、実際周囲の人は本人が気にするほど相手のことを意識していません。

不安定な愛着スタイルの人は対人関係において、取り越し苦労や自分を不安にさせる思い込みが多いのです。

■ なぜ不安定な愛着スタイルが根づいたのか

対人関係のパターンを、知らず知らずのうちに支配しているのが愛着スタイルです。

愛着スタイルが不安定な場合、人とのかかわりが苦しいものになったり、信頼関係が築けずツラい想いの多い人生になりやすい。

ここでは、なぜ不安定な愛着スタイルが心に根づいていったのかを書いていきたいと思います。

不安を生みだす愛着スタイルの原因は養育環境の影響が大きい

幼いころ身につけた愛着スタイルは、心の根っこに刻まれ、生涯にわたり持続するといわれています。

乳幼児期の親の不在や、養育者の度重なる交代、虐待、過干渉などにより愛着に傷が残り、不安定な愛着スタイルをつくります。

また、ふつうの家庭に生まれ、何不自由なくふつうに成長してきた過程でも、不安定な愛着が根づくことがあります。

たとえば、3歳のときに妹が生まれ、今まで自分ひとりに向けられていた母親の愛情が、妹に向けられ自分はもう愛されていないと感じてしまった場合。

仕事、家事、育児などで毎日とても忙しく時間に追われているお母さんに、保育園での出来事を聞いてほしくて話しかけたら「今忙しいからあっちに行ってなさい」と言われたことが何度もあった場合。

このように、ふつうの家庭で当たりまえのようにあるような出来事によっても、子供ながらにいろんなことを感じ、愛着が不安定になることがあるのです。

■ 心の傷を癒し安定した愛着スタイルへ!

愛着スタイルは遺伝的なものではなく、後天的に身につけたもの。

大人になった今からでも、安定したバランスの良い愛着スタイルを手に入れることができるのです。

そのために大切なことは、心の根っこの傷を癒し未完了の感情を満たしていくこと。

子供のころに傷ついた体験のほとんどは、心と記憶のすみっこに追いやられ、モヤモヤした感覚がうすぼんやりと残っているような状態です。

誰にも伝えられず、誰にも分ってもらえることなく、自分の中に閉じ込めてきた何十年も前の幼いころの自分の気持ちと感情。

本当はお母さんに甘えたかったけど、弟が生まれたからきっと私は受け入れられないだろうと、寂しさをガマンして平気なふりをして一人で遊んでいた3歳の自分の気持ちと感情。

こういった気持ちと感情が、満たされることなく大人になった今も心と記憶の片隅で、自分に気づいてほしくて”不安”という形でアプローチしつづけているのですよ。

こうした記憶を呼び起こし、そのときの気持ちと感情を再体験しながら、過去の自分をわかってあげること。

そして、安心して自分をさらけ出せる人に、立ち会ってもらうことも大切です。

安定した愛着スタイルをつくっていくために、安全基地となる存在が必要なのです。

友人やパートナー、恋人、またはカウンセラーなど、安心できる存在の人に、今までの人生で傷ついたこと、起きた出来事、その時々の気持ちや感情を語りつくすことが重要。

これができると、過去の自分が安心します。

すると現在の自分にも、安心感が宿り始めるのです。

■ 最後に

その人の人生に大きな影響を与える”愛着スタイル”。

ここが安定してくると、自分の本質の軸が立ってきます。

それにより人の顔色に振り回されることなく、実り多く幸せになるために生きていけるようになるのです。

”信頼している人が自分をいつまでも愛し続けてくれるという確信”

”たとえ相手の意見とは違ったとしても、自分の考えを相手に伝えることで、より深まっていく仕事仲間との信頼感”

こういった想いが心の根っこに根づいたら、どんな人生を創っていきたいですか。

人は何歳からでも変化できるのです。

応援しています。

 

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