「人間ギライというわけではないのに、だれかと一緒にいるとぐったりと疲れてしまいます。
どうしたらいいでしょうか。」
このような相談を受けることがよくあります。
とくに敏感で繊細な気質のHSPの人は共感力が高いため、人の感情のささいな変化を刺激としてキャッチすることが、疲れやすい原因のひとつであったりします。
とは言っても、敏感で繊細な気質だけが疲れやすい要因ではありません。
今日は敏感で繊細な気質の人が人疲れを楽にして、本来持っている魅力を発揮しながらもっとのびのびと生きていく方法を書いていきたいと思います。
人と一緒にいるとぐったり疲れてしまうのは、心の根っこにある ”相手の期待に応えなくてはいけない” ”相手を喜ばせなくてはいけない” という思いグセが影響していることが多いのです。
自分がぐったり疲れるほど相手の期待に応えなくてないけないと思ってしまうのはどうしてでしょうか。
実は自分を守るためなんです。
ぐったりするほど疲れるのに、それが自分を守るため?って思うかもしれませんね。
私が今からする質問に、自分の心の声をじっくり聴きながら答えてみてください。
『もし相手の期待に応えられなかったら、その人からどんなふうに思われそうですか?
相手からそんなふうに思われたら自分の心にどんな気持ちや感情が湧いてくるでしょうか?』
いかがですか。
どんな声が心から聴こえましたか?
相手の期待に応えられなかったら、
嫌われるかもしれない
拒絶されるかもしれない
怒られるかもしれない
ダメな人間だと思われるかもしれない
など、人によって様々ものが聴こえたと思います。
もしこれが現実に起こったとしたら自分の中からどんな感情が湧いてくるでしょうか。
怖い
悲しい
腹が立つ
などを感じたと思います。
この感情を感じることはツラいです。
だからツラい感情から自分を守るために無意識に相手の期待に応えようとしていたのです。
相手の期待に応えるために、自分を抑圧し続けることがぐったり疲れる原因。
でもそれにはツラい感情から自分を守る、という無意識の自分が働いていたから。
ここをわかってあげるだけで気持ちはグッと楽になります。
自分を守ろうとしてくれているのは過去の体験によって傷ついた自分です。
満たされることのないままずっと抱えてきた感情が今のぐったり疲れる状態を作っています。
ここに気がついて、過去の傷ついた自分の気持ちを今の自分がわかってあげることで、人と関わったときの心と身体の反応が今よりもっと楽なものになっていきます。
人と関わるとグッタリ疲れていたのは、あなたが弱いからでも社会性がないからということではないんです。
今のあなたをツラい思いから守るために過去の傷ついた自分が無意識に発動していたためなのです。
上記に書いた私の質問を自分に向けてやってみてください。
そして過去の傷ついた自分の気持ちや感情をわかってあげてくださいね。
それによって、敏感で繊細な気質が思いやりや優しさという形で表現され、あなたの個性として人生で発揮されていきます。
応援しています。