「動かなきゃいけないのに動けないんです・・。」
「やらなきゃいけないことがあるのに先延ばしばかりしています。」
「やったほうがいいって分かっているのに、行動できない自分が情けなくて苦しい・・・。」
このようなご相談を受けることがとても多いです。
やらなきゃいけないことがあったら、みんなはそこに向かってスイスイ行動できるのに、自分ばかりが動けていないと思うとツラいですよね。
動けないのはあなたの中に動けない理由があるからです。
あなたが意志の弱い人間というわけではなく、ダメ人間だからというわけでもありません。
では、どうしたらこのお困り感から抜け出せるのかを、今日は書いていきたいと思います。
■ 動かなきゃいけないのはどうして?
動きたくて動くときはスムーズに行動できますよね。
動かなきゃいけないという意識だとなかなか行動に移せない。
なぜなら、「○〇しなきゃいけない」と思うのは、本当はやりたくないけど理由があってやらなきゃいけないと思っているときです。
意識上で”やらなきゃ”と強く思っているわりに、本音ではそのことにそんなに興味があるわけではないし、本気でやりたいとも思ってないということ。
行動することに喜びや情熱があるわけじゃないけれど、頭で考えて常識的なことや正論的なことだからやらなきゃいけないと、自分に言い聞かせているわけです。
本音に気がつき自分に正直になって、「やりたくないんだからまぁいいか~」と思えれば楽なのですが、「周りの人との比較」であったり、「世の中の常識に照らし合わせる」という思考が働き、喜びや情熱からではなく「正しさ」に基づいた行動をとろうとしているのですよ。
すると「動かなきゃいけないのに動けない私はわがままなダメな人間。いい大人なのに社会性もないし、成長もできていない。この先もっと自堕落になっていったらどうしよう。」なんて自己嫌悪と不安が湧いてくるのです。
「やる気がでないからやらなくてもいいんじゃない^^」という本音と、「今やっておかないと困るよ。みんながやれることくらいできないとダメな人って思われるよ。」という2つの思考が、あなたの中でせめぎあっている状態。
でも感情がともなうことでスムーズに動けるのが人間。
思考だけで行動するのはむつかしいのです。
もしあなたが敏感で繊細なHSPの人であれば、気質的に自分にも人にもウソをつくことが苦手なので、本音にフタをして思考だけで動くことに抵抗感があるのは当然。
こういうことを伝えると、「じゃあ、どうすればやる気がでるんですか?」という質問が返ってきそうですが、やる気のスイッチがあってそこを押せば情熱とともにやる気が湧き上がる、というわけにはいかないんですよね。
人間はロボットではないので。
■ まずは本音に気づいて受け入れること
たとえばお子さんのいる主婦の方で、片付けが苦手で部屋が散らかっているけど掃除する気が起きないことに困っている、とします。
まず、自分の本音を正直に拾い上げてみましょう。
掃除しなきゃ、と言いながらそこまで本気じゃなかったりします。
「今の部屋、けっして快適とは言い難いけど生活できてるし。毎日3食のご飯と洗濯だけで私は精一杯。正直掃除まで手が回らない・・・」なんてことも思ってるのかもしれません。
この本音を認めましょう。
頭では「動かなきゃ!」と思っているけど、実はそこまで本気度が高くない自分を受け入れるのです。
頭で考えたとおりに感情が湧いて行動に移せる、なんてできないのですよ。
もしそれができるなら、誰もがなりたい自分に楽々となれてます。
痩せたいと思う誰もがダイエットに成功しているだろうし、貯金もできるだろうし。
頭で動きたいと思っても、心にその気がなければ動けないというのが心の法則であり、人間にとって自然なことなのです。
「〇〇せねば」や「〇〇すべき」では動けないのですよ。
ここを理解すると、思考よりも本音を優先できるようになるので、自分にとって自然な行動がとれるようになってきます。
すると、自分を責めたりダメ出しすることがグッと減りはじめる。
ここからがスタートなのです。
「動かなきゃ」から「動きたいから動く」になるのは心を優先できるようになってから。
動きだすことが、心にとって自然なことであればスムーズに動けるのです。
思考が「動くべき」と言っていても、心がついていかなければ動けない。
これがあなたにとっての自然な行動です。
そしてあなたの個性であり、あなた本来の生き方なのです。
応援しています。