人の目が気になって自分を抑えてしまうHSPの人が心がけること

言いたいことがあるのに、相手の反応が気になってそれを伝える勇気が出ない。

やりたいことがあるのに、人目が気になっていつも躊躇してしまう。

こんなふうに人の目が気になって、本音や気持ちを抑えてしまう自分に困っているHSPの人に向けて書いていきます。

HSPの人は、優しくて親切という気質を持っている人が多く、人を尊重するという思いが根づいているために、なにがなんでも自分の意見を押し通したり、強く自己主張することが少ないと思います。

そんな気質を自分で健全に受けとめて、穏やかで平和に気分よく生きていられるのなら、それはとても幸せなこと。

でも、本当は伝えたいことがあるのに相手の顔色が気になって言えなかったり、理不尽なことをされて傷ついているのに相手にそれを伝えられずにツラい思いをすることが多いのであれは、それは本来の生き方ではありません。

もっと楽に人と関われるようになれたらどんなに生きやすくなるんだろう。。。

こんなふうに思っているHSPの人も少なくないと思います。

その生きにくさはHSPの気質とは別の、生れてから今までの間に何度も繰り返し感じた強い感情が、人の目が気になるという心の状態を引き起こしているのです。

このような状態は、生れ持った気質ではなく、生まれてから後付けされたものなので変えることができます。

人の目が気になってしまう人は、本来自分がいるはずの自分の人生の操縦席に、無意識のうちに他人を座らせているんです。

操縦席の他人は時と場合によって、親、会社、社会などに変わることも。。。

そんなふうに、自分以外が自分の人生の中心にいるのです。

”本当はこうしたい”という本音や、自分から自然に湧いてくる感情や気持ちよりも、周りの反応が物事の判断基準や選択基準になっています。

そのため、自分の本音や感情や感覚が満たされないままいつも自分の中にあって、不安や焦りを引き起こしている。

人と楽に関わって自然体で自分を表現できる人は、自分の人生の操縦席に自分が座っています。

自分が今何を感じていて今どうしたいのかを一番大切にしながら、相手も尊重して関わっているのです。

では、どうしたら自分以外に明け渡している人生の操縦席を自分に戻して、もっと楽に人と関わりながら気分良く生きていけるようになるのかを書いていきたいと思います。

以下の2つのことを心がけてください。

目次

➀ 自分から自然に湧いてくる感情にOKを出す

自分の中から自然に湧いてくる不安、怒り、怖れ、イライラなどの重たい感情を無くしたいという人もいますが、喜怒哀楽の感情はぜったいに無くなりません。

ことあるごとに強い不安や怖れを感じる自分を責めたり、ダメ出しをしてばかりいると、それらの感情はさらに強化され、ささいなことにも不安や怖れが反応するようになっていきます。

また、その感情にフタをして感じないようにしていると一見その感情は無くなったかのように思われますが、実はいつまでも自分の中に残り続けます。

楽しい、うれしいという感情が良いもので、怒りや悲しみは良くないものというような自然と自分から湧いてきた感情に良い悪いはありません。

『今伝えたいことを言ったら否定されるかもしれない、受け入れてもらえないかもしれない、もしかしたら嫌われたりバカにされることもあるかもしれない。。。だから言わない方が安全だ。』

伝えたいことがあるけれど、相手の反応が気になって言えない人の心の中ではきっとこんなことが起こっていると思います。

この自分にもOKを出していいんです。

私は今怖れを感じているんだな。

嫌われるのが怖いから言えないんだな。

安全なほうを選んでいるんだな。

怖いのも当然だよね。

という感じに、自分から自然に湧いてくる感情を認めて受け入れてあげてください。

もし自然に湧いてきた感情をどうしても受け入れられずに自分を責めてしまったら、「私はこの感情を感じた自分を受け入れられないんだな。」とその自分にもOKを出してください。

本当はどんな自分もOKなんです。

イヤな感情が湧いてくるのは、自分を人生の操縦席に戻すため。

自然に湧いてくる感情すべてを認めてOKをだしてくださいね。

➁ 今感じている本音や気持ちを満たす。

自分が安心して気分良く快適に過ごすことを基準にして、「私は今どうしたい?」と自分に聞きながらその思いを満たすために行動する。

これをいつもやってください。

たとえば不安が湧いてきたとき、その不安に支配されっぱなしになりがちですが、「今不安を感じているけど今私はどうしたい?」と不安を感じている自分も受け入れて今本当はどうしたいのか、を自分に聞いてください。

お腹が空いているから何か食べたい、トイレに行きたい、眠りたい、休みたい、というようなちょっとした自分の本音も
毎回毎回拾って満たしてくださいね。

会社などで人の目が気になって自然体でいられない自分に困っている人は、自分の心をじっくり観察して自分の判断基準がどこになっているのかを感じてみてください。

上司に認められるため
上司に怒られないため
周りの人に嫌われないため
人から変だと思われないため
デキないヤツだと思われないため
など・・・

様々な判断基準があると思います。

これを自分の本音や今やりたいことを判断基準にしましょう。

今なにをやるべきか、やなにをやることが正解なのか、という思考を働かせて仕事に取り組んでいる人も多いと思います。

その思考を、私は今なにをやりたいか、私はどれからとりかかりたいか、私はどうしたいか、という質問を自分に向けることに使ってください。

”自分の意志で私はこれをやっている”という実績を自分の脳に積み重ねていくことが、自分の人生の操縦席に自分が座って自分で人生を創っていけるようになります。

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自分から湧いてくる感情や気持ちがどんなものであってもOKを出せ、自分の本音や気持ちを何よりも大切にすることができるようになると、言いたいことを伝えた後の相手の反応よりも今の自分の気分が大切になってきます。

すると、「言いたいから言葉にして伝える。」「言いたいけどあえて言わないことを選択する。」どちらの自分もOKになります。

なぜなら、今そうすることが今の私は気分がいいから。

この感覚が、人生の操縦席に自分がいる状態です。

自分の好きなように生きていいんです。

どうしても自分の感情や気持ちにOKを出せない、本音や今どうしたいのかがよくわからない、という方がいたらご相談ください。

そのような方の場合、思考の思い込みや未完了の感情に本音や気持ちが埋もれている状態なので、そこをほぐしていけば楽になっていきます。

よかったらお手伝いさせてくださいね。

応援しています!

 

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