朝起きてすぐに感じる不安や憂うつ。
これがしんどくてなんとかしたい、というご相談を受けることがよくあります。
実は、私も以前この状態を味わっていた時期があるのでこの感覚は想像できます。
私の場合、会社を辞めて独立したての頃、「どうしたらいいんだろう」「またこの状態が続くのか。。」みたいなことが朝起きた瞬間に思い浮かび、一日のスタートを憂うつな気分で迎えていました。
今はこの状態になることはまったくなくなり、わりと楽な気分で一日をスタートしています。
その変化によって、朝起きてすぐに感じる不安や憂うつが楽な気分に変化するだけで、人生のいろんなことがスムーズに進むことを実感しています。
以前の私と同じようなしんどさを感じている人が少しでも楽になればと思い、私の心の状態が変化していったときのことを今日は書いていきたいと思います。
私の場合、憂うつな気分になっていた頃と楽な気分で過ごしている今、具体的な環境やライフスタイルなど目に見えるものは何も変化していません。
変わったことといえば、自分を責める、自己否定する、人と自分を比べる、これが劇的に減ったこと。
そして、自分を大切に扱うことができるようになったこと。
このような変化が起こり始めてから朝起きてすぐに感じていた不安や憂うつが楽なものになっていきました。
それまでの私といえば、”自分で勝手に作り出した世の中の基準に支配されまくっている”という状態。
自分で感じている私の価値が低すぎて、世の中の基準に満たない自分に自信を持てず、自然に湧いてくる気持ちや感情にもダメ出しや否定をしてばかり。
今この記事を書きながら、当時の自分に「世の中の基準っていったい何だーー!」ってツッコミたくなりますけど(笑)、その当時の私の中には、世の中的に見た正解・不正解の基準が漠然とあったんですよ。
その世の中の正解という価値観に満たない自分への否定やダメ出しにとどまらず、その価値観を基準にして
人のジャッジもバリバリしてました。
そして人をジャッジする自分をなんて小さな人間なんだろう、とまたダメ出しする、というネガティブ思考の連鎖。
過去の私は、とにかく自分も人もジャッジしまくって、不快な思考を自分に向かって発射しまくっていたのです。
自分のことを性格悪いと思っていましたし、自分がそうなので、人に対しても自分と同じだと思っていました。
なので信頼できる人ってそうそういないと思っていたし、なによりも私にとって自分が一番信頼できない人間。。。
人をジャッジしてばかりいて、信頼することもできないくせに、人に嫌われることへの恐怖がとても強いので、いい人っぽく振る舞うことは得意でした。
こんなふうに自分も人も信頼できなくて、表面だけいい人っぽくしていた時期に朝起きてすぐに不安や憂うつを感じていたんです。
不安や憂うつな気分は、実は朝起きたときだけではなく、日常的にいつもうっすらと感じていました。
一人でいると不安や憂うつをガッツリと感じてしまうので、それがイヤで人と会う。
でも人と会っていると相手をジャッジし、でも嫌われたくないので相手の顔色を伺って相手に合わせる。
で、疲れる。。。
そんな自分にダメ出しする。
こんなことを繰り返していましたが、これからこの先の人生もこんな自分で生きていことに嫌気がさして、本気で自分をなんとかしたいと思いはじめました。
それまでは、たとえば収入が増えたり、仕事が順調に拡大していくような目に見える変化が起これば、私の心の器も大きくなるんじゃないかと思っていました。
でも自分も人も信頼できない私に、仕事で人から信頼されて収入や事業の拡大なんて起こるわけはないんですよ。
それもあって、まずは自分の内側ととことん向き合うことを徹底的にやり始めたんです。
まだまだ駆け出しのカウンセラーでしたので、カウンセリングの機会も多くなく、暇な時間がけっこうあったので、その時間を自分へのカウンセリングに使いました。
その結果、私の性格には母親の影響が大きくかかわっていました。
幼い頃、ダメ出しや否定、自信をなくすような言葉をよく言われたことが、私の心に根づいて無価値観や劣等感となり、大人になってからもそれをひきづっていました。
虐待を受けたとか、過保護や過干渉だったということはいっさいなく、普通の家庭で普通の親に育てられ、普通に成長してきたと思います。
母親からすれば、私のためを思ってのちょっとした注意や何気なく出た言葉。
それが繊細な私の心に何度となく刺さって、しこりとなってずっと残っていたことが、大人になった私にも影響していました。
ここと向き合いながらすべて受け入れて、悲しみや怖れ、怒りを抱えていたインナーチャイルドを癒す、ということをひたすらやり続けました。
また、現在の自分ともガッツリ向き合い、自然に湧いてくる気持ちや感情にすべてOKを出すことを心がけていました。
そして、自分の本音と行動を一致させることも大切に大切に行いました。
わかりやすく言うと、過去、現在の自分が感じていること考えていること、思ったことすべてを認めて受け入れることをとことんやったんです。
人をジャッジしてばかりいて、人も自分も信頼できない自分にもOKを出せるようなる。
表面ではニコニコしているのに、内側では腹を立てている自分を以前はダメ出ししてましたが、そんな自分を”本当は腹が立っているけど今は波風立てないほうがいいから、私の意志でニコニコすることを選んだ”
と思えるようになりました。
今までは自分から自然に湧いてくる感情に流されっぱなしで、そんな自分を責めてばかりいましたが、自然に湧いてくる感情をOKと思えるようになったら、自分を責めることも減ってきたんです。
自分と向き合ってすぐに、劇的に変化したわけではありませんが、自分と向き合うことを意識してからふと気づくと朝起きたときの感覚が楽になっていました。
それと同時に、それまではマーケティングや集客についてどんなに学んでも、うまく進めることができなかったカウンセラーとしての私の仕事に前向きな変化が表れ始めました。
『現実を変えたいときは、現実を動かすことよりも、まず自分の内側を変えよう』
こんな言葉聞いたことありませんか?
私はこのような過去から現在までの自分の内側の流れを通じてこの言葉は本当なんだな、と実感しています。
あんなひねくれ者だったの私の周りに信頼できる人がいたり、自分を信じる、という感覚を感じることがあると、生きててよかった、と本気で思います。
そして現在も、自分の内側と向き合うことは引き続き実践しており、過去の私と同じようなお困りごとを感じている方がもっと楽に生きられるよう心理セッションを通じて協力しています。
今の自分に悩んでいる人は、自分の中にある可能性をもっと発揮できる人だから今の自分に違和感やお困り感を感じているという状態。
伸びしろがあるってことなんですよ。
腹が立ったり、悲しくなったり、怖れが出てくることは人間だから当たり前。
それらとつきあっていく自分ならではの方法を見つければいいんです。
朝起きてすぐに感じる不安や憂うつな気分をなんとかしたいと思っている人や、お困り感を感じている人は、よかったらご相談くださいね。
今の自分にOKを出すことができ、どんな感情をも味わいながら喜びや幸せを感じて生きていけるようお手伝いさせてください。
応援しています。