HSPの気質(繊細さ・敏感さ)をお持ちの方から、
「周りに人がいると、仕事に集中できないんです。」
このようなご相談を受けることがよくあります。
職場は、仕事をする場所です。
そのため、仕事に集中できる環境やツールが整っています。
ですが、敏感で繊細なHSPにとっては、集中できる環境とも限らないんですよ。
なぜなら、打ち合わせや電話の音、または雑談の声があちこちから聞こえる職場環境は、HSPには刺激が多すぎるのです。
また、職場には価値観の異なる人が大勢います。
それによる、複雑な人間関係の動きを、敏感に感じ取るHSPもいます。
そんなふうに、ささいな刺激を敏感にキャッチするHSPにとって、職場は集中しづらい環境なのかもしれません。
ですので、安心して仕事に集中するために、環境を整えたりと、五感がとらえる刺激を減らす工夫が大切です。
そして、今回は、
「集中するためにいろいろ試したけど、周りに人がいると、どうしても集中できずに困っている」
という人に向けて、周りに人がいると、目の前の仕事に集中できない理由と改善策をお伝えしていきます。
ささいな刺激に敏感に反応するのは、HSPの気質です。
そして、周りに人がいると集中できないのは、HSPの気質だけでなく、別の要因が大きく影響しているのです。
ですので、HSPの気質を持っていたとしても、その要因を手放せれば、周りに人がいても集中できるようになるのです。
*こちらの、職場でのコミュニケーションに緊張してしまう人に向けて作った小冊子も参考になさってください↓
【無料レポート】「職場で緊張せずにコミュニケーションを取りたいならやってはいけない3つのこと」
周りに人がいると集中できない理由
先日、このようなご相談を受けました。
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ささいな音や周りの動きが気になって、目の前の仕事に集中できなくなってしまうのは、敏感で繊細なHSPの気質によるもの。
これがわかって安心しました。
そんな自分を受け入れたら、みんなよりも気が散りやすい自分を責めることが減って、気持ちが楽になってきました。
でも周りに人がいると、存在が気になってやっぱり仕事に集中できなくなってしまうんです。
作業効率もよくないし、これからもずっとこの状態で仕事するのはツラい・・・。
どうしたらいいでしょうか?
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もしかしたら、あなたも同じようなことを、感じているかもしれませんね。
実は会社員時代の私も、周りに人がいるだけで集中できなかったんです。
そのため、あえて残業したり(周りに人が少なくなるので)、休日に会社に行って仕事をすることがよくありました。
人がいない静かな空間で、だれにも気をとられることなく自分の仕事に集中できる時間は、当時の私には必要なものでした。
でも、周りのみんなは、人が大勢いる中でも仕事に集中できています。
そして、周りの目を気にすることなく、電話でふつうに会話ができています。
休日に出社することも、ほとんどありません。
それを思うと、人の何倍も仕事に時間のかかる自分が、情けなかったです。
そんな過去の私ですが、カウンセラーになった今は、周りに人がいたとしても当時のように集中できない状態にはなりません。
そして、今だからこそ、当時の私が「周りが気になって集中できなかった理由」がよくわかります。
その理由とは、心の奥の「信じ込み」です。
心の奥にある「信じ込み」が、周りに人がいると集中できない心の状態を作っているのです。
ではここで、周りに人がいても集中できるようになった方の体験談を、紹介しますね。
【体験談】周りの目が気にならなくなり、仕事にも集中できています
前職を退職してから、次の職場に勤務するまでの間に坂本さんのJ-メソッド・プログラムを受けました。
このプログラムを受ける前は、周りの目や上司の顔色が気になっていました。
電話で話す内容を上司に聞かれてるんじゃないかと、つねに上司を意識して、窮屈さを感じていました。
また、スーパーやコンビニの店員さんとのやりとりにも緊張していました。
このプログラムを受けてから、上司の目がそこまで気にならなくなり、自分の仕事(PC作業)にも集中できています。
社内で電話で話すときも、周りに聞かれてるんじゃないかと思わなくなったので、気持ちが楽です。
スーパーやコンビニの店員さんにも緊張せずに、落ち着いて対応できるようになりました。
どっしりと構えられているような感覚があり、仕事でのストレスがなくなりました。
以前は、上司の視線が気になって、怒られるんじゃないかとビクビクしていましたが、そういった恐怖心や不安も減りました。
セッションのあとは、身と心が軽くなって、セッションルームからの帰り道は、軽い足取りで歩けています。
今まで医療機関のカウンセリングを受けたことがありましたが、心も体も軽くなることはありませんでした。
自分ひとりで、この軽い感覚を得ることはむつかしいと思います。
坂本さんと出会えたこと、本当にうれしく思っています。
【会社員 40代 男性】
心の奥の「信じ込み」とは
「信じ込み」とは、誰もが心の奥に持っているものです。
実はそれが、感情・思考・行動などにも影響を与えています。
それはまるで「司令塔」のように、知らず知らずのうちにあなたの感情・思考・行動に影響を与えているのです。
そのため、心の奥にどんな「信じ込み」があるかによって、職場で周りに人がいるときの、感情・思考・行動が異なります。
周りに人がいると集中できない人は、自然とそうなるような「信じ込み」が心の奥に根づいているのです。
周りに人がいると集中できないあなたに根づく「信じ込み」は?
周りに人がいると集中できないあなたは、
「私は、周りの人からどう思われているんだろう。」
いつもこんなふうに考えていませんか?
実はこの思考が、人が周りにいると集中できない原因の可能性が高いのです。
そして、このように考えている思考の奥には、
・ 人の期待に応えなければいけない
・ 完璧でなくてはならない
・ 人を喜ばせなくてはいけない
・ 急がなくてはいけない
・ 一生懸命努力しなければならならい
このような信じ込みが、根づいているケースがほとんどです。
これらは、当然のこととして、心に根づいているため、自覚はないかもしれません。
(潜在意識に根づいているため本人は気づけないのです)
このような信じ込みによって、感情・思考・行動が自然とあなたの中から生まれます。
たとえば、「人の期待に応えなければいけない」という信じ込みがある人の場合、人の期待に応えられないときに起こりそうな出来事を想像しています。
そして、起こった出来事によって、自分が傷ついてしまうので、それを回避するために、「人の期待に応えなければいけない」と、強く信じているのです。
これが、心の奥に根づく「信じ込み」です。
*「思考」と「信じ込み」について、こちらの記事にも詳しく書いたので、ぜひ参考にしてください↓
【HSP】不安が強く人の目が気になるのは思考のクセが原因です。
人の目が気になる自分との向き合い方
敏感で繊細な気質のHSPは、人の気持ちや感情の変化を察します。
これは気質によるもの。
察したあとにどう感じるかには、その人の心の奥に根づく「信じ込み」によって異なります。
この感じ方やとらえ方は、心の奥にある満たされないまま放置されている感情や、思考パターンによって自然と湧いてくるものです。
この心のメカニズムは、HSPかどうかは関係なくすべての人に当てはまります。
ということは、あなたの周りにいる人もみんなそう。
人は見たいように見て、聞きたいように聞き、思いたいように思うのです。
そのため、人の期待に応えようとがんばっても、期待に応えたかどうかを判断するのは相手。
人を変えることはできません。
これを踏まえて目の前の仕事に取り組みましょう。
もしかしたら、中には、
「人は見たいように見て、聞きたいように聞き、思いたいように思う」
を意識すると、不安が湧いてきたリ、怖いと感じてしまう人もいるかもしれません。
その場合、不安や怖れを感じている自分を、受け入れてあげてください。
そして、今不安や怖れを感じているけれど、本当は今どうしたいのかを自分に質問してください。
不安や怖れの下にある、あなたが今本当に望んでいることをキャッチしましょう。
「今不安を感じているけど、本当は目の前の仕事に集中したい。」
「人からどう思われているか怖いけど、本当はコツコツと仕事に取り組みたい。」
「ちょっと席を外して落ち着きたい。」
など、いろいろと出てくると思います。
不安や怖れに、巻き込まれっぱなしにならず、そこから抜け出すために本当の本音を聞いてくださいね。
自分の気持ちを大切にすると、周りと調和がとれます
こんなふうに、自分の本音で行動すると、自分軸が立ってきます。
それによって、あなた本来の魅力や個性が発揮されます。
その結果、周囲の人たちとの調和がとれるんです。
周りの目が気になって、周りに合わせようと頑張らなくてもいいんですよ。
それが、あなた本来の生き方。
応援しています。
もし、どうしても周りに人がいる集中できない、という方はよかったらご相談ください。
また、先ほどご紹介した職場で快適なコミュニケーションをとるための小冊子もぜひ参考になさってくださいね。
【無料レポート】「職場で緊張せずにコミュニケーションを取りたいならやってはいけない3つのこと」
HSPのあなたが、目の前の仕事に集中できるよう応援しています。